イペ

イペの特徴

ウッドデッキ材の代表格とされ、木材とは思えないほど緻密で重硬な質感があり、耐久性は抜群でウッドデッキ材の中でもウリンと並ぶツートップを誇ります。耐用年数において大半のウッドデッキ用樹種と一線を画し、他のハードウッド(セランガンバツ、マサラン、イタウバ等)が大まかに15～20年程度保つ環境下で、イペとウリンは20～30年です。

見た目も石に近い硬質感があります。日光に当たると色素が酸化して次第に褐色から濃茶色になりますが、酸化して濃色になった色素は水に溶けやすくなるので施工後に雨などに当たり続けると脱色して銀灰色になり、表面を少し削ると褐色の地色が再び現れます。

海外では港湾、岸壁のデッキにも使われているほどの高耐久材で日本での使用実績も多く、公共物件におけるウッドデッキ材の樹種別シェアはトップです。

なお、当社のイペ材はすべて産地国政府の輸出許可を取得した合法木材です。等級は表記のない場合はすべてＡグレードです。出荷時にセール品も含め、全量を再検品して品質をチェックした上で発送しています。なお、ホームセンターのグレードとは全く異なります。

耐久性

イペはウリンと共に港湾や岸壁のデッキにも使われているほどの高耐久材で、水のかかる場所でも20～30年は使用できるとされていて、 通常の環境ではノーメンテで家屋よりも長持ちすることがあります。数あるウッドデッキ材の中で「最強はイペ」と言っても過言ではありません。

耐腐朽性に富むため薬剤処理は一切されておらず、石油系樹脂が主原料の人工木ウッドデッキ材と較べると製材、加工時はもちろん、廃棄焼却時のCO₂、特にダイオキシン等の排出量がはるかに少なく、環境に優しい天然素材です。

材色の変化

伐採直後のイペ材は薄褐色をしています。日光や空気に曝されると色素が酸化することで徐々に茶色くなり、最終的には黒に近い焦げ茶色に変わります。
ところが酸化して濃色になった色素は性質が変化して水に溶けやすくなるため、屋外で雨に当たり続けているとイペ材は濃茶色に進んだあたりから見た目には少しずつ色が薄くなり、最終的には色素がほとんど脱落する結果、銀灰色になります。

手触り・質感

極めて緻密で硬く滑らかで石に近いくらいの硬質感があります。見た目はウリンとよく似ていますが、触ってみるとイペの方が若干ざらつきがあります水に濡れてもセランガンバツのように毛羽立つことはありませんが、硬いために滑りやすくなります。施工後に外気に曝されると表層部のみが縮んでひびが生じてささくれが出来るので 、手や足で直に材面を擦るような動きは避けてください。